院長ご挨拶


山本議仁

院長の山本議仁(のりひと)です。当院のホームページをご覧くださいましてありがとうございます。私はこれまで、主に県下病院で泌尿器科医として勤務してきました。

前立腺がんや前立腺肥大症をはじめとする男性疾患、女性に多い膀胱炎や尿失禁、また小児の夜尿症や先天性疾患などの診療を行ってきました。またこの間、在宅医療や緩和医療にも携わり多くの患者様に接してきました。

この度は、みなさまの身近な立場で健康をサポートする、家庭医療(プライマリケア)を目指すべく、木太町で開業させていただくことになりました。 泌尿器科疾患は専門性を持って、また地域の家庭医として、みなさまのお役に立ちたいと考えております。 どうぞよろしくお願いいたします。

令和元年6月3日 院長

山本議仁

略歴
香川医科大学(現香川大学医学部)卒業
同大大学院修了
同大泌尿器科 助手
水島協同病院泌尿器科 医長
香川県済生会病院泌尿器科 医長
内海病院泌尿器科 医長
坂出市立病院泌尿器科 部長

資格
医学博士
日本泌尿器科学会認定専門医・指導医

主な所属学会
日本泌尿器科学会
日本泌尿器内視鏡学会
日本癌治療学会
日本泌尿器腫瘍放射線学会
日本緩和医療学会
日本抗加齢医学会

2020年1月28日

クリニックを開設して7か月が経ちました。慣れないことばかりでスタッフはもちろん、諸先輩や患者様にも助けられてのあっという間の時間でした。
これからも皆さまに心のこもった医療、安心の医療を提供できるよう日々努力をしてまいります。
ホームのお知らせにも書きましたが、本日新型コロナウィルスの国内での日本人への感染が明らかになりました。今後国内での発症者は増えることが予想されます。様々な情報が錯そうする中で少なくとも分かっていることは、死亡例は抵抗力や免疫力が低下するような基礎疾患を抱えているかたや高齢者に多い一方で、子どもは重症化しにくいということです。高松市内ではインフルエンザ、胃腸炎や溶連菌感染症も流行中です。マスク着用と手洗い、うがいを徹底することが重要です。ひとりひとりの注意で学校・職場や家庭内での感染を防ぎましょう。
ところで、当ホームページは私が一人で製作管理しています。何分素人なので閲覧しにくいところもあるでしょうがご容赦ください。お問い合わせや受診時にひと言ホームページを見たと言ってくだされば励みになります。

2020年6月3日

早いもので当クリニックを開院してちょうど1年を迎えました。1年前の朝も本日と同様の晴天でした。
天気とは裏腹に、クリニックは決して順調とは言えない滑り出しでしたが、それでも地域の皆さまに少しずつ知っていただくことによって、おかげ様で1周年の日を迎えることができました。
これもひとえに高松市医師会、香川大学をはじめとする近隣病院の諸先生方のご指導とご支援の賜物であり、篤く御礼を申し上げます。
また、開院以来ご支援をいただいている取引企業各社様には日ごろより多大なご厚情を賜り、誠にありがとうございます。そして何よりも、開院当初からクリニックと私を支えてくれたスタッフと家族に最大級の感謝の意を表します。
この1年を振り返ると、診療を始めてすぐに勤務医時代とは違った感覚を肌で感じました。それは生活習慣病と泌尿器疾患の関連がより身近になり、患者さんひとりひとりの「健康であること」がいかに重要であるかを再認識したことです。
そしてもうひとつは、訪問診療において患者さんの「思い」の大切さを身に染みて感じたことです。このふたつの気づきを私の開業1年目初心として、これからも忘れることなく日々の診療に従事して参ります。
世の中は新型コロナウィルスの影響が深刻化し、今後の見通しが不確実で不安な状況ではありますが、最新の医学的知見と工夫を持って、少しでも地域の皆さまの支えになれるようなクリニックを目指します。
どうぞこれからもよろしくお願い致します。


2021年1月4日

各地で新型コロナウィルスが猛威を振るう中で、皆さまはどのように新年を迎えられましたでしょうか。
首都圏では緊急事態宣言が発出されるとの情報が流れる中で、早ければワクチン接種が2月下旬から順次開始されるべく、各方面が準備調整に入っています。体制が整い次第、国や各自治体からアナウンスがあるかと思います。しかし、ワクチンの日本人への効果の程度や長期における副作用等の情報が少ないことが、一般の方はもちろん、医療従事者も不安視する向きがあることも事実です。
新型コロナウィルスは接触、飛沫感染のどちらでも容易に感染し得ます。多くは軽症の風邪症状で収まりますが、年齢や基礎疾患の有無によっては重症化するのも事実です。中でもサイトカインストームと呼ばれる状態に陥ると数時間のうちに死に至ることも分かっています。そして、この急激な重症化の過程において一般の肺炎と全く違うところは、新型コロナウィルス感染症では呼吸困難感が全く伴わない(熱や倦怠感はある)ことです。重症化の過程で突然意識消失が起こるのは、このせいであると考えられています。一刻も早くこのウィルスの病態が明らかになり、有効な治療薬の完成と治療方法が確立されることを祈るばかりです。
私たちはこのような状況下でも、地域の皆さまに対して安全な医療が提供できるよう、微力ながらもより一層努力して参ります。本年もどうぞよろしくお願い致します。

2021年6月3日

当院は開院2周年を迎えました。これもひとえに地域の皆さまと日頃の診療を支えてくれているすべての方々のおかげです。厚く御礼申し上げます。
私たちの日常は2年前とは大きく変わり、未だに以前の生活に戻れない状況が続いています。ワクチン接種も始まりましたがやっと端緒に就いたばかりであり、私たちはこれからも手指消毒とうがい、不織布マスクの着用を怠らずに、感染を広げない行動と工夫が求められます。もしオリンピックが開催されれば、残念ながらその後の感染増加や新たな変異株出現の可能性が高まることは自明です。そして私たちが以前に近い日常生活を取り戻すには、ワクチン接種が進んでいる他の世界の国よりも一層時間がかかることでしょう。
当院も4月下旬から高齢者施設入居者様から順次ワクチン接種を進めています。それに続き医療従事者と地域の皆さまへの接種も進めています。しかし、たくさんのご予約のお問合せを頂戴していますが、何分小さなクリニックなので待合スペースが狭く、数多くのご予約ができないことを大変申し訳なく思っております。
しかし、これからも少しでも皆さまのお役に立てるよう一層努力して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

2022年1月4日

開院して3回目の新年を迎えました。患者様をはじめ、関係する皆さまのおかげを持ちまして、無事に2022年を迎えることができました。厚く御礼を申し上げます。
穏やかな三が日で初日の出を拝むことができました。しかし残念ながら世の中はそう穏やかではありません。昨年の新型コロナウィルスの情勢を振り返れば、ワクチン接種が進む中で5月にデルタ株が出現し、東京オリンピック開催と呼応するように感染者が増加しました。結果として8月20日に1日の感染者が25,851人をピークとする第5波を形成しました。その後は急速に感染者が減少しましたが、今はオミクロン株が猛烈な勢いでまん延しつつあります。この感染力が強力な新型株は、弱毒でありながら一度に多くの人に感染するため、無症状や軽症者の広い裾野の上に、一定の重傷者を増やす可能性があり、日本もアメリカやヨーロッパが既に陥っている、再度の医療崩壊を引き起こすの危険性をはらんでいます。
また今シーズンは例年どおりに風邪や急性腸炎が見られ、人々も長く続くコロナ禍に慣れてしまったのか、どうもマスクはしていても嗽や手洗いが疎かになりがちのようです。今年もオミクロン株をはじめとするコロナウィルスに振り回される1年になることは明白です。
このような中で、当院はこれまでと同様に日々の感染対策と医療安全に注意を払いながら、皆さまのお役に立てるようなクリニックを目指します。時折、お褒めの言葉を頂戴しますが、無言のご批判も同じだけあるものと心に銘打って診療に従事しています。どうぞ本年もよろしくお願い致します。


2022年6月3日

3年前に、今の世界を誰が想像できたでしょうか。新型コロナウィルスとの闘いは終息が見えないだけではなく、 人類同士の大規模な争いによって世界の在り様が一変しました。病と争いによって多くの命が失われる事態が一日も早く終わるように願い、 私たちができることを行動する必要があります。
当院はおかげさまで開院して3年が経ちました。ご利用されている地域のみなさま、当院を支えてくださっているすべての方々に あらためて感謝の意を表します。
当院は手狭なクリニックで、混雑時にはご利用される患者様には多分にご不便とご迷惑をおかけして申し訳なく思っております。 また、かねてから一部予約制をしていましたが、泌尿器科という診療科の特性上、緊急で受診されるかたが多いために やむなく本年4月から廃止しました。重ねてご理解の程よろしくお願い致します。
普段私たちは、当院をご利用されるみなさまが、数あるクリニックの中から当院を選んで、どのような思いで来られているかを考えながら診療と業務に従事しています。 時に至らない面もあろうかと存じますが、これからもスタッフ一同心をあわせて、みなさまの健康のお役に立てるように努力して参ります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

2023年1月4日

クリニックを始めて4回目の正月を迎えました。もはや世相は毎年同じことを繰り返すばかりで、語るに及ばずです。そのような中、私も昨夏に新型コロナウィルスに感染して数日休まざるを得ませんでした。幸い後遺症なく回復していますが、感染後も呼吸器症状や頭痛、倦怠感が長く続くという訴えで来院されるかたも増えています。
第8波の終息が見えない中で心配なのが、隣国中国での感染爆発とアメリカで確認された、ワクチンがほとんど効かない可能性のある変異株の出現です。特にアメリカの変異株は急速にそのシェアを拡大している報告がされました。今後日本も必ずそれらの影響が及ぶと思われますが、様々な噂に惑わされることなく、正しい情報から自らの判断を下す必要があります。
ところで昨年、稀代の経営者であった稲盛和夫氏が逝去されました。稲盛氏はその経営手腕が高く評価されるに留まらず、経営者たる根幹をあらゆる手段で後世に伝える努力をされました。氏はある著書の中で、「自分が事業を成功できた理由があるとすれば、人間として正しいことを追及するという単純な、しかし力強い指針があった。」と述べています。つまり、人に嘘をつかない、人に迷惑をかけない、正直であること、欲張らない、自分のことばかりを考えてはいけない、といった単純な規範をそのまま守るべき判断基準にしました。
稲盛氏の考え方は経営指針のみならず、人としての正しい生き方そのものであり、むしろ正しい生き方は、全ての経営や労働を正しい方向に導くことに他なりません。そしてこれは私たち医療に携わる者にも当然当てはまることです。
私たちはこれらのことを肝に命じて、これからも皆さまに信頼される医療を提供するよう努力して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

2023年6月3日

早いもので開院して4年が過ぎ、5年めに入りました。ここまで大過なくクリニックを運営できましたのも、これもひとえに当院を支えてくださっている関係者各位、そして何よりもご利用いただいている地域の皆さま方のおかげでありまして、厚く御礼申し上げます。
例年より1週間早い梅雨入りで昨日は台風2号の影響での大雨警報。各地での大雨による被害が相次ぐニュースを聞きながらこの文章を書いています。
新型コロナウィルス感染症は下火ながらも散発的にクラスターの発生が続き、また例年にはない季節外れのインフルエンザの集団感染など、過去には予測し得なかった事態が起きています。さらに、発熱や咽頭痛等を引き起こす他の風邪ウィルスも活発のようです。 当院は何分手狭で、発熱のあるかたは車内でお待ちいただくなどご不便をおかけして大変申し訳なく思っておりますが、これからも感染拡大防止のためにご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
ところで、WBC(ワールドベースボールクラシック)で日本が優勝したのは今年3月。ほんの3か月前のことですが、目まぐるしい世界情勢の中ではもうずいぶん前の出来事のように感じられます。その侍ジャパンで中心的役割を果たした大谷翔平選手。彼はあるインタビューで、プレイヤーとして限られた時間の中で、体がピークの時に合わせて技術力のピークを迎えることは難しい。現役選手としての時間も限りがあり、その中でもピークの時間は少ない。しかし、その限りある時間の中で、目標を持ってトレーニングをする努力をしている。そしてそれは、少しでも達成できる楽しみも含んでもいる。と述べています。
私は彼のインタビューを聞いて、自分自身を実に冷静に客観的に見つめられる人間だと思いました。大谷選手はプレイヤーとしての振る舞いや、周囲への気遣いを称賛されることが日頃から数多くありますが、それも客観性を身に付けた性格だからこそできる、おそらく彼にとっては至極自然な行いであるのでしょう。それが彼が世界中の誰からも愛される理由です。
私たちも大谷選手には到底及びませんが、これからも地域の皆さまに少しでもアップデートされたより良い医療を提供できるよう、努力して参ります。どうぞよろしくお願い致します。


2024年1月4日

この度の能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された全ての皆さまにお見舞い申し上げます。また、2日に羽田空港で起きた航空機事故でお亡くなりになられた海上保安庁職員の皆さまは、被災地支援の職務中だったとのこと、改めてご冥福をお祈り申し上げます。
昨年も感染症に翻弄された1年でした。特にインフルエンザは8月頃から流行が始まり、現在も続いています。新型コロナは12月に漸増に転じています。その他の感染症も小児を中心として流行しています。コロナ以外の感染症の流行は外出制限で対人接触が減ったことにより、集団免疫力が弱くなったことが原因と言われています。新型コロナウィルスの流行を抑え込むための方策でしたが、他の感染症の流行を惹起する結果となりました。今後、再び集団免疫が獲得されて落ち着くまで、しばらく時間を要すると思われますが、海外での新しい呼吸器感染症の出現やトコジラミの流行のなど、更なる懸念も現れています。
気の休まる暇のない正月ですが、今年もスタッフ一同より良い医療を目指して努力して参ります。どうぞよろしくお願い致します。


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